転職エージェントに登録した。求人も紹介された。
——でも、この後どう動けばいいかが分からない。
- 「担当者から電話が来たけど、何を話せばいい?」
- 「履歴書はエージェントに任せていいの?」
- 「給料の交渉なんて自分からは言いにくい……」
実はこの段階、つまり「登録した後の立ち回り」で転職の成否は9割決まります。
私はPT歴15年・主任として採用面接を担当してきた「採用する側」の人間です。エージェントの担当者とも直接やり取りをしてきたからこそ断言できます。
PTLab運営エージェントに「使われる」か、「使い倒す」か。その分岐点は、最初の面談にあります。
- 担当者との初回電話で「この人は適当に扱えない」と思わせる交渉フレーズ
- 採用担当が「エージェントに書かせたな」と見抜く履歴書の特徴
- 面接の「過去問」をエージェントから引き出す具体的な質問
- 自分では言えない給与交渉をエージェントに代行させるテクニック
まだエージェントを選んでいない方は、先にこちらの比較記事で自分に合う1社を見つけてください。


初回面談で「カモ」と「上客」が分かれる


多くの理学療法士は、転職エージェントに登録した瞬間から受け身になり、「何かいい案件ないですか?」と相談してしまいます。



その姿勢が、あなたを「カモ」にします。
採用担当として、私は面接の場で「あ、この人はエージェントに言われるがまま連れて来られたんだな」とすぐに見抜けます。
そういう候補者は、自分の意思が弱く見えるため、内定を出すのを躊躇してしまいます。
エージェントに使われるのではなく、あなたがエージェントを使うのです。
そのための具体的な「2つの実戦テクニック」を伝授します。
「先生」ではなく「情報屋」と思え
担当者は、あなたの人生の責任を持ってくれる保護者ではありません。
あなたのキャリアを売買する「仲介業者」です。
「自分に合う職場を教えてください」
「私が判断するための材料(求人票・内部情報)を持ってきてください」
この意識を持つだけで、電話での声のトーンやメールの文面が変わり、相手も「この人は適当に扱えない」と居住まいを正します。
最初の電話を制する「魔法のフレーズ」
登録直後、間違いなく担当者から電話がかかってきます。
彼らの目的は一つ、「転職時期を早めさせ、自社経由で決めさせること」です。
ここでペースに乗せられないよう、最初の会話で以下の「釘」を刺してください。
転職は急いでいません。『今の職場よりも圧倒的に条件が良い求人があれば』検討します。
なければ転職しません。
これを伝えることで、以下の効果が得られます。
- 「売れない求人」が来なくなる:
- 「とりあえず誰でも入れるブラック病院」を紹介しても無駄だと思わせることができます。
- 「とっておきの求人」が出てくる:
- あなたを動かすには、好条件の「非公開求人」を出すしかないと相手に悟らせます。
連絡がしつこい場合は遠慮なくこう伝えましょう。
「仕事中は電話に出られません。連絡は緊急時以外、すべてLINE(またはメール)でお願いします。」
これで、あなたのスマホが鳴り止まないストレスからは解放されます。
登録から内定までの「裏」ロードマップ


転職エージェントへの登録はゴールではなく、そこから始まる情報戦が最重要課題です。
採用担当から見えている「成功する候補者」と「失敗する候補者」の違いは、各フェーズで「誰が主導権を握っているか」に現れます。
【履歴書・職務経歴書】「修正されすぎ」は逆効果
転職エージェントは、あなたの履歴書を少しでも見栄え良くしようと、添削やアドバイスをしてくれます。
しかし、ここに落とし穴があります。



採用担当として履歴書を見ていると、「あ、これはエージェントが書かせた文章だな」とすぐに分かります。
- 「コミュニケーション能力に自信があります」
- 「貴院の理念に共感し〜」
といった、中身のない志望動機が並んでいるからです。
綺麗すぎる履歴書は、時に「本人の顔が見えない」という不信感に繋がります。
エージェントに誤字脱字やレイアウトを直してもらうのはOKです。
しかし、「志望動機」と「自己PR」のコアな部分は、絶対に自分の言葉で書いてください。
エージェントの「もっと良くしましょう」という提案に対し、「ここは私の言葉で伝えたいので」と断る勇気を持ってください。
「泥臭くても、本人の体温が伝わる文章」のほうが、採用担当の心には100倍刺さります。
具体的にどう書けば「自分の言葉」になるのか? 採用担当が思わず会いたくなる履歴書の書き方は、こちらの記事で解説しています。


【面接対策】「過去問」という最強の武器をもらう
転職エージェントを利用する最大のメリットの一つは、「情報の蓄積(過去問)」です。
過去に、その病院へ何人も紹介している実績があるはずで、これを使わない手はありません。
面接に臨む前、担当者に必ず以下の質問を投げかけてください。
- 「前回、この病院を受けた人は、どんな質問をされましたか?」
- 「面接官(院長やリハ科長)はどんな人柄ですか?」
- 「この病院が『絶対に採用したくない』と思うのはどんなタイプですか?」
個人で応募する場合、面接は「ぶっつけ本番」です。
しかしエージェント経由なら、「カンニングペーパー」を持った状態で挑めます。
採用側としては、対策を練ってきた候補者を見るのは「準備力がある」と評価しますので、徹底して準備をしましょう。
面接当日に使える「逆質問」のテンプレートは、こちらで詳しく解説しています。


【条件交渉】「お金の話」はすべて他人にやらせる
日本人特有の謙虚さが邪魔をして、「給料は規定通りで構いません」と言ってしまう人が多すぎます。
自分で応募した場合は、給与交渉など怖くてできないでしょう。
ですが、あなたにはエージェントがついています。
面倒な「悪役」は、すべて彼らに押し付けてください。
そもそも、転職エージェントの報酬は「あなたの年収の〇%」です。
つまり、あなたの年収が上がれば、エージェントの売上も上がるのです。
「A病院に行きたい気持ちは強いですが、給与面だけが迷っています。もし月収があと1万円上がるなら、即決できます」
そうすれば、担当者は目の色を変えて病院側と交渉します。
これが、高い紹介料が発生するサービスを利用する「特権」です。
エージェントを使わずに自分で探す場合は、ブラック職場を見抜く力が不可欠です。


まとめ|エージェントは「選ぶ」だけでは足りない。「使い方」で9割決まる
- 初回面談で主導権を握る。「転職は急いでいません」の一言で、紹介される求人の質が変わる
- 履歴書は自分の言葉で書く。エージェントに書かせた文章は、採用担当にはすぐバレる
- 面接の「過去問」を引き出す。これがエージェント経由最大のメリット
- 給与交渉はエージェントに任せる。あなたの年収が上がれば、彼らの売上も上がる構造を利用する
エージェント選びがまだの方は、6社をタイプ別に比較した記事を参考にしてください。


転職活動の全体像を掴みたい方は、こちらのロードマップ記事をどうぞ。











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