リハノメを契約しても、忙しくて動画を見る時間がなくなりそう。
- 動画数が多く、何から見ればよいか分からない
- 見ても翌日の臨床で使えず、結局続かない気がする
- Obsidianのようなアプリまで必要なのか迷う
こうした不安は、新人PTや若手PTにとって珍しいものではありません。
動画学習は、契約しただけで自然に身につくものではなく、かといって毎日長時間勉強したり、すべての動画を見尽くしたりする必要もありません。
この記事では、忙しい新人PTでも続けやすいリハノメの使い方を、3つのステップで整理しました。
最初からObsidianのようなアプリを使いこなす必要はなく、紙やスマホのメモでも始められます。
- 動画学習が続かなくなる理由
- リハノメを臨床に戻す3ステップ
- アプリとオフライン視聴の使い方
- 見っぱなしを防ぐ1行メモの残し方
- 紙やスマホのメモからObsidianへ進むタイミング
リハノメは「何本見るか」より「明日何を試すか」で使う

見放題のサービスを契約すると、「元を取るためにたくさん見なければ」と考えやすくなります。
しかし、勤務後に長い動画を何本も見る生活は、なかなか続きません。
PTLab運営管理職として若手PTを見ていると、最初から大きな目標を立てすぎて動けなくなっている様子をよく見ます。
たとえば、歩行について学びたいときに、歩行分析の動画を最初から最後まで理解しようとすると負担が大きくなります。
「立脚期に膝が不安定になる患者さんで、明日はどこを見るか」と疑問を小さくしたほうが、臨床へ戻しやすくなります。
動画学習のゴールは、視聴履歴を増やすことではありません。
翌日の評価、介入、記録、先輩への相談のどれかが、少し具体的になること。
まずは、ここを目標にしてみてください。
リハノメを契約しても続かない3つの理由


動画学習が続かないのは、意欲の問題とは限りません。
忙しい新人PTが無理なく使うには、続かなくなる原因をあらかじめ知っておくことが役立ちます。
目的を決めずに動画一覧を眺めてしまう
最初に気をつけたいのは、目的を決めないまま動画を探し始めることです。
動画一覧を眺めていると、気になるテーマが次々に見つかります。
人気の動画やおすすめされた講義をつい再生することもあるでしょう。
しかし、今の臨床とつながっていなければ、学んだ内容を使う場面がなかなかありません。
新人PTの頃は分からないことが多いからこそ、広いテーマを選びたくなるものです。
- 歩行を勉強したい
- 脳卒中を勉強したい
- リスク管理を勉強したい



どの動画を見るべきか決めにくい…
先に、目の前の患者さんで迷っている場面を1つ選んでみてください。
- 歩行中の膝折れは、どのタイミングで起きているのか
- 離床前に、呼吸状態の何を確認すればよいのか
- 介入理由を記録にどう残せばよいのか
疑問が具体的になると、見るべき動画も選びやすくなります。
1本を最初から最後まで理解しようとする
動画を1本選んだ後も、すべてを理解しようとすると負担が大きくなります。
最初から最後まで見て、きれいなノートを作り、内容を完全に理解してから臨床へ。



これでは忙しい日に始めることすら難しくなります。
自分自身も、勉強会の資料や学習動画を集めたことで安心してしまい、翌日の臨床で何を試すかが曖昧なまま終わった経験があります。
必要なのは、講義を完璧に再現することではありません。
- 今の患者さんに関係する部分だけを見る
- 分からない内容が残っても、まずは明日の評価で確認できる点を1つ持ち帰る
こうした使い方をすれば、動画を見るハードルは下がります。
見た後の出口を決めていない
動画を見て「勉強になった」と感じても、翌日の行動が決まっていなければ、臨床には戻りにくくなります。
学んだ内容の出口は、大きなものでなくて構いません。
- 評価で見るポイントを1つ増やす
- 介入前に確認する項目を1つ決める
- 記録に介入理由を1行追加する
- 先輩に相談したいことを1つ言葉にする
新人指導の場面でも、すべてを一度に変えようとするより、「明日はここを見てみよう」と1つに絞ったほうが振り返りは具体的になります。
動画を見る前に出口まで考える必要はありません。
見終わった時点で、明日の行動を1つ決めれば十分です。
新人PTでも続けやすい動画学習の3ステップ
リハノメを使うときは、複雑な勉強計画を作らなくても大丈夫です。
次の3ステップで、動画を翌日の臨床へ戻してみてください。


今日の患者さんから疑問を1つ選ぶ
最初のステップは、勉強したいテーマではなく、今日困った場面を1つ選ぶことです。
「歩行を勉強する」「脳卒中を勉強する」のように広い設定だと、動画を探す時間が長くなり、見た後も何を試せばよいか分かりにくくなります。



疑問は、翌日の臨床場面が浮かぶくらいまで小さくしてみてください。


疑問を小さくすると、動画を探す基準ができます。
迷ったときは、「明日の患者さんで何を確認したいか」と考えてみてください。
関係する部分だけ見て、1行メモを残す
次のステップは、疑問に関係する部分だけを見て、明日の行動を1行残すことです。
動画の内容をすべて書き写すようなまとめノートは必要ありません。
メモを作ること自体が目的になってしまうからです。
残す内容は、次の3つで十分です。


たとえば、次のように書けます。
- 今日の疑問: 歩行中の膝折れをどこから見るか
- 動画の要点: 膝だけでなく、体幹と足部の位置も確認する
- 明日見ること: 立脚中期の体幹位置を確認する
ここまで残しておけば、翌日に思い出しやすくなります。
翌日の臨床で1つ試し、結果を短く振り返る
最後のステップは、翌日の臨床で1つだけ試すことです。
学んだ内容がそのまま当てはまるとは限りません。
患者さんの状態や疾患、生活背景によって見るべきポイントは変わります。
動画の内容は「正解」として当てはめるのではなく、評価を深めるための仮説の候補として使ってみてください。
試した結果は、短く残します。
- 予想した変化が見られた
- 思ったほど関係しなかった
- 別の要因も確認したい
- 先輩に相談したい点が見つかった
「違った」という結果も無駄ではありません。
次に調べるべき疑問が絞り込まれ、先輩への相談もしやすくなります。
1日1つの疑問と、1つの行動。
このくらいの小ささで続けるほうが、動画学習は臨床に戻りやすくなります。
アプリとオフライン視聴はスキマ時間に使う


まとまった勉強時間を毎日確保するのが難しくても、短い時間を使って準備することはできます。
公式アプリでは動画を事前にダウンロードし、保存済み動画からオフラインで視聴できます。
アプリとオフライン視聴は、長時間の勉強のためではなく、翌日の臨床へ戻す準備として使うと続けやすくなります。
必要な動画を先に選ぶ
オフライン視聴を活用するなら、見る動画を1つだけ選んでおくと迷いにくくなります。
通勤中に一覧を眺めて探し続けるよりも、見る内容を先に決めたほうが時間を有効に使えます。
ダウンロードするときも、「いつか見る動画」を大量に保存する必要はありません。
- 明日の患者さんに関係する動画
- 今週困った場面に近い動画
- 先輩に相談する前に整理したい動画
この中から1つ選べば十分です。
通勤中は理解より「気になる箇所を見つける」
通勤中は、すべてを理解する時間ではなく、気になる箇所を見つける予習時間として使えます。
電車やバスの中では集中しにくい日もあります。最初から深く理解しようとすると、疲れている日は続きません。
まずは短く見て、後で確認したい箇所だけ見つけてみてください。
- もう一度見たい場面
- 明日の評価で確認したい点
- 分からない言葉
- 先輩に聞きたいこと
帰宅後や落ち着いた時間に、気になった部分だけ見返せば十分です。
帰宅後は気になった箇所だけ見返す
帰宅後は、動画を最初から見直す必要はありません。
通勤中に気になった箇所や、翌日の臨床に関係する部分だけを見返します。



5〜15分程度でも、明日見ることが1つ残ればそれで十分です。
疲れている日に長時間の勉強を前提にすると、始めること自体が難しくなります。
最低ラインは低めに設定しておくのがおすすめです。
- 疑問を1行残すだけ
- 動画を数分見るだけ
- 明日見るポイントを1つ決めるだけ



できる日に続きを見ればよい。
そう考えるだけで、無理なく続けやすくなります。
メモは紙やスマホで十分。増えてきたらObsidianを使う


動画学習を始めるために、最初から専用のノートアプリを用意する必要はありません。
大切なのは、翌日の臨床で思い出せる形で残すことです。
最初から難しい仕組みを作らなくてよい
動画学習を始めるときは、紙のメモやスマホのメモで十分です。
最初に必要なのは、見返せる場所を1つ決めることだけです。
- 紙のメモ帳
- スマホのメモアプリ
- パソコンのメモ
- 普段使っているノートアプリ
使い慣れたもので始めてみてください。
残すのは動画タイトル・時間・明日試すこと
メモには、後で必要な部分へ戻れる情報だけを残します。


症例を振り返るときは、「大腿骨近位部骨折術後」「歩行時に膝折れが見られる方」のように匿名化して記載します。
学習メモは、情報を集める場所であると同時に、次の行動を決める場所でもあります。
メモが増えたらObsidianでリンクする
紙やスマホのメモが増え、過去の学びを探しにくくなってきたら、Obsidianを検討してもよいでしょう。
Obsidianは、メモ同士をリンクして整理できるノートアプリです。
たとえば、「歩行」「脳卒中」「リスク管理」のように関連する学びをつなげると、後から振り返りやすくなります。
ただし、最初からObsidianを使わなければ意味がないということではありません。
まずは1行メモを続ける。必要性を感じたら、少しずつ整理方法を広げていく。
この順番で十分です。
Obsidianを使いたい方は、まず基本的な考え方から確認してみてください。


導入手順とテンプレートは、それぞれの記事で詳しく整理しています。




こんなときは使い方を見直す


リハノメを契約しても、使い方が生活や臨床に合わない時期はあります。
続かないときは意欲の問題だけで考えず、学び方を小さく調整してみてください。
何を見るか決められない
何を見るか決められないときは、学習テーマが広すぎるのかもしれません。
「歩行を学びたい」「脳卒中を復習したい」と考えると、見るべき動画が多くなり、選ぶだけで疲れてしまいます。
その場合は、患者さんの具体的な場面まで戻ってみてください。
- 立ち上がりで介助量が増えるのは、どの場面か
- 歩行中のふらつきは、いつ強くなるのか
- 離床前に確認できていない項目は何か
疑問が1つに絞れたら、それに近い動画を探します。
忙しくて動画を見る時間がない
動画を見る時間がない日は、疑問を1行残すだけでも構いません。
勤務後に疲れている日や、担当患者さんが増えた時期に毎日まとまった時間を作るのは難しいものです。
そのような日に無理をすると、学習そのものが嫌になりやすくなります。
今日は疑問だけ残す。余裕がある日に関係する部分を見る。
このくらい柔軟に考えてみてください。
新人PT向けの勉強時間や1週間の組み立て方は、別記事で詳しく整理しています。


見ても臨床で使えない
動画を見ても臨床で使えないと感じるときは、翌日の行動が残っているかを確認してみてください。
動画の内容が分かりやすくても、見るポイントが決まっていなければ、患者さんを前にしたときに思い出しにくくなります。
次のどれかを1つだけ決めてみてください。
- 評価で何を見るか
- 介入前に何を確認するか
- 記録に何を残すか
- 先輩に何を相談するか
使えなかった場合も、理由を短く振り返ります。
「患者さんに合わなかった」「前提となる評価が足りなかった」と分かれば、それが次の疑問につながります。
解約するか迷っている
動画を見る時間が取れず、解約を考えることもあるかもしれません。
その場合は、無理に継続する前に、今の生活でどのくらい使えるかを振り返ってみてください。
契約条件は変更される可能性があります。
解約を判断する前に、最新の公式情報と料金・解約記事を確認してください。
料金、割引、途中解約を確認したい方は、契約条件をまとめた記事も確認してください。


まとめ


リハノメを活用するために、たくさんの動画を見る必要はありません。
大切なのは、目の前の患者さんで困っていることを1つ選び、必要な部分だけ見て、明日の行動を1行残すことです。
動画学習を臨床へ戻す流れは、次の3ステップです。
- 今日の患者さんから疑問を1つ選ぶ
- 関係する部分だけ見て、1行メモを残す
- 翌日の臨床で1つ試し、短く振り返る
最初は紙やスマホのメモで十分です。
メモが増えて整理したくなったら、Obsidianを発展手段として使えます。
評判や他サービスとの違いを確認したい方は、比較記事も参考にしてください。


新人PTとして契約するか迷っている方は、向き不向きも整理してみてください。


まずは今日、患者さんについて迷ったことを1つだけ残してみてください。
その疑問に関係する動画を短く見て、明日の臨床で確かめることを1行書く。
ここから始めれば十分です。









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